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BLOG: YUKIKO OTAKE

心と感性を磨いてくれる素敵なものたちとの出会いを綴る大竹祐希子のブログ

 

忘れられないコーヒー

2017.06.22 Thu.

Blog, Otake

NYに住んでいた頃、友人から 絶対に気に入るから 行ってみて と勧められ

週末になると何度か訪れる 素敵な名前の街が あった

車で南西へ1時間半ほどのドライブ

 

 

高い空と澄んだ空気

その小さな街は、ニュージャージー州とペンシルベニア州とを分かつ デラウェア河沿いにあり

青葉の茂った その河のほとりを散歩すると

時が止まったような錯覚と共に、絵本の中に 紛れ込んだような

自然に囲まれた 田舎のひとときが味わえた

 

その街と 河を挟んだ対岸の小さな街は、実は ギャラリーと アンティーク ショップの めっか

マンハッタンのSOHOにあるようなブランド品のヴィンテージではなく

広い駐車場のような敷地に、たくさんの骨董品が並べられた

蚤の市のようなものが週末によく開かれていた

 

アメリカの昔の日用品、ちょっとガラクタ的なものが 所狭しと並べられていて

ごくたまに、おじいちゃんがファイヤーキングのお皿を出品していたりするから面白い

 

 

その街のほど近いところに、忘れられないコーヒーを淹れてくれる お店があった

田舎の住宅街にひっそりと あり、近くまでいくと 豆をローストしている芳ばしい香りが漂う

 

 

店内には すぐ手の届くところに 真っ赤なロースターが あって

ちょっとした コーヒーの焙煎工場の雰囲気

 

カウンター席のほか、木と革の椅子が 無造作に置かれていて

客は皆それぞれコーヒー片手に 自分の時間を楽しんでいる

夫婦の横には 散歩で連れてこられた犬が 寝そべっていた

 

豆は中間業者を通さずに 世界中の良質な豆だけを仕入れて、とにかく どうやったら美味しくコーヒーを楽しんでもらえるか を研究し続けているお店

淹れ方も ケメックスのハンドドリップ、フレンチプレス、マシーンと

客の好みで 注文できる 仕組み

豆の種類と組み合わせたら、いったい何通りの味が出せるのだろう

 

スタッフの おすすめをオーダーして 風通しのいい ロースターの隣の席に ついた

すると、たまたまいらした そのお店の白い髭のおじいちゃんオーナーが 私達に話しかけてきた

日本人かい?

僕は日本に行ったことがある。うちのロースターを 納めたことも あるんだよ・・・と笑った

 

そのゆったりとした  場所と  時間と  空気と

オーナーの 温かさと  コーヒーへの情熱と

今ここでしか味わえない確かな何かがあった

 

コーヒーはたとえ 淹れたてであったとしても、どんな雰囲気でいただくかによって

その味の印象までが 左右されてしまう

 

ワインや 食事もそうだ

 

それはきっと 人との一期一会と同じで

その時の 周りの雰囲気と合わせた 印象のすべてが一緒に 心の奥深くまで 刻まれる ものなのかもしれない

 

そして もしかしたら、服との出会いも同じ

同じ商品であっても置いてあるお店が違うだけで、ディスプレイが違うだけで

スタッフのちょっとしたアドバイスがあるだけで

その商品の顔はまるで違ってみえる

 

 

 

コーヒーそのものの 素晴らしい 味と香りに相まって

お店と オーナーが醸し出す 心に染み渡る時間

今日はその街を思い出しながら、コーヒーを淹れてみた

 

(カップはお気に入りの大倉陶園)

 

その素敵な街の 名前は

“New Hope”    新たなる希望  

こんな素敵なフレーズをそのまま街の名に冠しているなんて!

 

 

 

時折思い出す、人生で忘れられない一杯を淹れてくれた

とっておきのカフェと共にある街

 

 

 

 

 

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