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BLOG: YUKIKO OTAKE

心と感性を磨いてくれる素敵なものたちとの出会いを綴る大竹祐希子のブログ

 

四半世紀の歴史

2015.12.08 Tue.

Blog, Otake

 

25歳のとき、初めて仕事でミラノを訪れた

Pitti 会場には 新進気鋭のブランドが並び、世界各国から 飛び切りのオシャレマニアが集っていた

 

 

先輩のヘルプ役として 2日間で感度のいいブランドの発掘から バイイングをするという仕事
ミラノに住む 日本人男性のコーディネーターと めまぐるしい時間を共有した


実はその時、ミラノの仕事が無事終わったら、買えたらいいなぁ~  と楽しみにしていたものがあった


  “ CARTIER MUST COLISEE ”


フランスのブランドだから パリの本店で、と以前から考えていたが
コーディネーターの若い彼が、今ならイタリアで買ったほうが 少しお得かも!  と教えてくれたのだ

だったら、この ミラノで買おう と ひそかに考えていた

 

 

めまぐるしい 2日間のバイイングを終え、
ミラノ最終日、お昼過ぎの便で帰ることになっていた

残された時間は30分

社長と先輩と ドゥウォモ近くにタクシーを呼び、そこで待ち合わせることに

先輩は ジャンフランコ フェレ に革のスカートを探しに
私はまずは欲しかったフェラガモのヴァラの靴を
コーディネーターの彼が買い物がスムーズにできるよう手伝ってくれると言ってくれて
日本人とヨーロッパ人の足の幅の違いなど スタッフから説明を聞きながら 入念にサイズをチェックし、
欲しい色を あれこれ迷いながらも 購入

そして・・・ 念願の カルティエ モンテ ナポレオーネ 店へ 

 

しかし既に時間が15分は経過していた

私達は 赤いじゅうたんの敷いてある 重厚な店内の ショーケース前の椅子に案内され
目の前の時計を眺めていると、スタッフがショーケースから いろいろな時計を取り出して 見せてくれた

どれも これも 素敵!

だが、そこに お目当ての時計は 見当たらない
彼がスタッフに ある時計を探している、こんな感じの こんな色で と丁寧に説明し、
そして お昼過ぎのフライトで移動するから 急いでほしいと 流暢なイタリア語で伝えると
スタッフが奥に時計を探しに行ってくれた

ほどなくして お目当ての時計を トレイにのせて 奥からもってきてくれた

 


それは つい最近出たばかりで しかも 限定モデル

 

他の人のキープが入っているけれど、譲っても大丈夫か 確認をとるからちょっと待って!
 らしきことを イタリア語で 彼と会話しているのが なんとなくわかった

そして、、、譲ってもらえることに!

 

わたしにとって 自分で最初に買う 高額品

そして 永遠の定番

 


何度も腕に付けては 遠めで見たり、近くでみたり ・・・

よし! 買おう!!

 

スタッフが赤いボックスに入れ、リボンをかけて ラッピングをしてくれた

そして 私たちがお店を出るとき、そのスタッフの女性が 彼に笑いながら 何かをつぶやいていた

すると彼が笑いながら
彼女は 僕たちを新婚のカップルで 僕を旦那さんだと思っていたみたい
お幸せに!と言われたよ、と。


えーーー??


時間を見ると45分過ぎ・・・ 完全に遅刻!!

慌てて待ち合わせの場所に行くと、先輩は既にタクシーに乗り込み、その前に社長がものすごい怖い顔で
仁王立ちで こっちをにらみつけている

コーディネーターの彼が 本当に申し訳ない、申し訳ないと 何度も頭を下げてくれて 事なきを得た

 

わたしは、私のせいでフライトに間に合わないのではないかという不安で 頭がいっぱいで、
実は その彼に しっかり謝罪もお礼も言えないまま 空港に向かってしまった

たまたま便が少し遅れていたこともあって 空港で彼の会社に電話をかけたが、繋がらなかった ・・・
背の高い、端正な顔立ちの素敵な男性だった

 


そんな ストーリーのある、わたしの時計

 

 


その後  四半世紀の間、パリで 1度、香港で 2度、時計のベルトを替えながら 大切に 大切に・・・

年齢と共に いくつか時計を揃えて きたけれど、

この時計は その頃からのわたしを見つめ続け、励まし続けてくれた 愛着のある時計

 


時代を超えて 今も尚、わたしの手元に

 


いつもこの時計をつけると思い出す風景、そしてその時の感謝のきもち
きっと 主人も知らない、親さえも 知らない わたしを ずっと傍らで見守ってくれている

 

時を刻む宝物

 

 

IMG_4859

 

 

 

14 comments on “四半世紀の歴史

  • 京都の時のトレンチコートはどちらのものですか?
    コーディネートが素敵なのでよろしければ教えてください。

  • マーブルさま
    コメントありがとうございます!
    京都の時のトレンチコートはドゥロワーのものです。少しカーキがかっているこちらに黒のフォックスのベストを重ねました。
    トレンチコートは他にベージュのアクアスキュータムを愛用しています。雨が降った日は撥水性があるので、迷わずアクアスキュータムになります。
    クラシックなデザインでこちらも気に入っています♡

  • 同じものを持っています。
    私も23年前自分で買う初めての高額品でした。

    早く治してまた一緒に時を刻んで行こう!

  • mikaさま
    コメントありがとうございます!
    同じものをしかも同じくらいの時期にお求めだったのですね♪とってもうれしいです(#^.^#)
    時計は何本か所有しているのですが、この時計は最初に自分で買ったという想い入れもあり、心から愛する時計です。
    今後ともたくさんの想いを共有させていただけたら嬉しいです♡

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